ラーニー・キ・ヴァーヴ

ラーニー・キ・ヴァーヴはグジャラート州にあるユネスコ世界遺産の一つです。サラスワティ川のほとりに建つこのすばらしい建築物は、ラーニ・ウダヤマーティが、夫でチャウルクヤ王朝またはソランキ王朝(950~1300CE)の王、ビマ1世の記念として建設したものです。

マル・グルジャラ様式の建築様式の優れた見本であり、この階段式の井戸を「ステップウェル工法の職人の能力の高さを示す」とユネスコは記しています。逆向きの寺院として設計され、7つのレベルに分かれて階段につながっており、芸術的に優れた彫刻模様を誇っています。このうち、4番目の層が最も深く、9.5m×9.4 m、深さ23mの長方形のタンクにつながっています。

ラーニー・キ・ヴァーヴ

サハストラ・リング・タラブ

サハストラ・リング・水槽、またはサハストラ・リング・タラブとしても知られるこの人工水槽は、ドゥルァバー・サロヴァール湖にあります。中世に建てられたもので、ソランキまたはチャウルキャ王朝が建設の指揮を執ったと言われています。この貯水池は、ソランキ時代に造られた最も大きな水辺の建造物の一つであり、当時の技術水準を示す好例と言えます。サラスワティ川から取水するために作られました。ここでは、実際にどのようにして水溝が石の注入口に彫られ、水を集めてタンクに流れ込ませたかを見ることができます。サハストラの王タラフにより、水を浄化するための自然濾過装置が組み込まれたと言われています。

貯水池は、壁や柱に神々の複雑な彫刻が施されており、まるで芸術作品のように見えます。この記念碑は現在、インド考古学調査局(ASI)の保護下に置かれています。

サハストラ・リング・タラブ

ビンドゥ・サロヴァール、マトル・タルパン・パレス、シードプル

シードプル (Siddhpur) はサラスワティ川のほとりにあります。パタン地区にあり、シッダルタルカの本拠地になります。この町には寺院、クンド、アッシュラム、その他の神聖な建造物が点在する聖なる崇拝の地です。ビンドゥ・サロヴァールは、ここマトル・タルパン・パレスにある古代の大階段井戸です。インドで最も神聖で古い5つの湖のうちの1つとされています。サロヴァールを訪れる人のほとんどは、母親の最後の儀式を行いたいと思っている人たちです。ビンドゥ・サロヴァールは、先祖が安らかに眠ることを保証するためにヒンズー教で行われている「ピンド・ダーン」を行うために人々が最も多く集まる場所の一つです。ヒンドゥー教の言い伝えによると、シードプルは、息子が母親への恩返しができる場所として有名です。

ビンドゥ・サロヴァール、マトル・タルパン・パレス、シードプル

バドナガール

ヴァドナガルは7世紀からの歴史を持つ村で、2世紀から7世紀の間に建てられた仏教寺院があります。人気のある寺院はストゥーパで知られており、中庭もあります。寺院の周りに建てられた9つの小屋は、神聖なヒンズー教のシンボルであるスワスチカに似た模様を作るように配置されています。ヴァドナガルは美しいトーランやアーチでも有名です。赤と黄色の砂岩で作られ、高さ40フィートにあるキルティ・トランが最も人気があります。

7世紀にインドに到着した、玄奘三蔵の旅行記にも記載されており、古代ヒンズー教の経典にも言及があります。また、インド首相ナレンドラ・モディの生家があります。

バドナガール