バローダ・プリント

ヴァドーダラーでハンドプリントのドレスを買うのに最高の場所でしょう。バローダ・プリントは50年以上前に生まれました。エスニック、トラッド、トップス、スカート、サリー、サルワールなどを販売しています。グジャラートならではの鮮やかな色使いが絶妙なデザインです。シーツやカバーなどの家庭用品もここで購入できます。製品のほとんどは、伝統的な手刷り技法を使用しています。グジャラートで有名な木版画には、アジャラーク、マタニパヘディ、バティック、サウダギリなどがあります。

切り込みを入れた木のブロックを使って布地に印刷する方法で、さまざまな布地が芸術的に装飾されています。ゆっくりとした手作業で丹念に作られ、高い美的価値を持っています。チーク材の版木にさまざまな文様を彫り込み、それを着色した糊に浸し、布に押しつけて複雑な模様を作ってゆきます。布は一晩浸した後、繰り返し洗って高品質の製品が出来上がります。

バローダ・プリント

木彫品

木彫は、グジャラート州のほとんどの寺院や家庭で一般的に見られる古代芸術形式です。ティーポット、テーブルランプ、スツール、子供のおもちゃなどにも精巧な彫刻は活用されています。グジャラート州には主に三種類の彫刻があり、ヒンドゥー教では神の偶像に使われています(女神ラクシュミとガネーシャは木彫師の間で人気があります)。イスラム教徒の家屋に見られる種類は抽象的で幾何学的なパターンや、複雑な花のモチーフなどがあります。木彫の最高傑作の一例は、ヴァドーダラーの張り出したバルコニーや豪邸の床などに見られます。ドアフレーム、リンテル、シャフト、着色木材を使用した象眼細工、左官細工はすべてこの手工芸品の例です。

ヴァドーダラーのどの市場でも、簡単にこの木製土産を買うことができます。椅子、ゆりかご、スツール、アイドル、のみ箱、チェスト、食器棚、ブランコなどを探してみてください。グジャラート州にある木彫工芸家集落は「メワラミストリス」として知られています。プラスチック、骨、金属、細い針金などを使って木に彫刻や模様を作ることもあります。象眼細工のほとんどはチーク材、ローズウッド、サンダルウッドを使用します。バハフの木材もすばらしい工芸品のレプリカを作るために使用されることがあります。ミストリスは木彫りの美的価値をさらに高めるため、製品に鏡を装飾したりもします。

木彫品

ビーズ細工

グジャラート州は、色やスタイルの異なる3つ以上のビーズをつなぎ合わせる豪華なビーズ細工 「モティ・バラット」の原産地としてインド全土で知られています。この工芸品は室内装飾にも使われます。ビーズ細工はネックレス、バングル、イヤリングなどのジュエリーにもなります。サウラシュトラ地方を起源とし、アフマダーバードを除くラージコット、バブナガル、アムレリ、ジュナガド地方に広まっています。

パンチマハルとヴァドーダラの部族の職人たちが、伝統的なビーズジュエリーや装飾品を作っています。ビーズの模様を鍋などの立体物に加工して巻きつけると、立体的でかわいいモチーフとなります。ビーズを布に縫い付けて、スカーフやデュパッタのような魅力的な衣服を作ることもよくあります。ビーズをしっかりと縫い合わせるのに手間はかかりますが、バッグにも使えます。

ビーズ細工

漆器細工

ヴァドーダラーから約50キロのサンケダは、地元の木材で作られる美しいる漆器工芸で有名です。サンケダの芸術形式は、木工及び手描き技法の優れた職人技を必要とします。この芸術は主にカラディ・スタールの職人コミュニティによって踏襲されており、彼らはカラフルな木製家具も作成しています。このコミュニティーでは、手動器具と単純な製作方法が好まれています。この地域の手描きの家具の伝統は1800年頃から存在しているといわれています。木製ブロックは旋盤で回転させながら作り込みます。その後、削りを入れ、滑らかに丸みのある形にします。それぞれの作品は朱色や緑色などの明るい色で着色され、ほとんどが金や銀の色合いで縁取られます。装飾にはシンプルで繊細な花柄や孔雀のモチーフ、抽象的な絵などが用いられます。絵には極細毛の筆が使われます。作品の形が出来上がると、漆を塗り、溝やその他の建具のための空間を作るために穴を開けます。それらを組み合わせて、シンプルでありながらも魅力的な家具を作ります。家具の他には、木造の寺院を建築するためにも使用されます。

漆器細工

こちらもおすすめ