シュリーナガルで最も雄大で人気がある見どころのひとつはダル湖です。シュリーダラ山の麓に横たわるこの湖の煌めく水面は必見です。映画のようなピール・パンジャル山脈を背にするダル湖は、穏やかな雰囲気とロマンチックなオーラを醸し出しています。精巧な木彫りの装飾がついた手の込んだハウスボートや、色鮮やかなシカラ(ヴェネツィアのゴンドラに似た細い木製のボート)が点在しています。中にはとても贅沢なものもあるこれらのハウスボートを借りて、湖で数時間の舟遊びを楽しむこともできます。同じようなボートで花や野菜を観光客に売っている商人を見逃さないようにしましょう。たくさんの水上レストランや写真スタジオもあります。

紀元前1200年ごろには、この湖の大きさは75平方キロメートルでしたが、今は21.1平方キロメートル、最も深いところの水深は5.4メートル、周囲15.4キロメートルとなっています。総エリアのうち約11.4平方キロメートルだけが開放区域で、残りはずっと定められている水上菜園となっています。湖には大きな山岳流域があり、316平方キロメートル以上におよびます。また、ボッド・ダル、ガグリバル、ナギン、ハズラトバルという4つの盆地と相互につながっていて、湖に流れ込む水の90パーセント以上は、テルバル・ナラーを通る集水域から絶え間なく流れてきます。

残りの10パーセントは、湖の底から湧き出る泉によるものです。ナラー・アミール・カーンを通って、湖の水はジェラム川の支流へと出て行きます。

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