静寂に包まれ、かつ神聖な、麗しい町並みの広がるバドリナートは、チャモリ県ウッタラーカンド州に位置し、インド国内でも最大の観光客数を誇っています。ヴィシュヌ神の神殿があることから、バドリナートは多くの巡礼者にとってチャールダームの聖地であるとされています。

ナール山、ナラヤン山に挟まれ、アラクナンダ河流域に位置するバドリナートは、ニールカントなどガーワル・ヒマラヤ山脈の、非常に雄大な峰に連なっています。巡礼者はヒンドゥー教の聖地のひとつであるバドリナート寺院まで、徒歩で簡単に向かうことができます。

バドリナートには、土地にまつわる伝説がたくさんあります。伝説によれば、聖人ナラーダに「この世の快楽に偏り過ぎている」と指摘されたヴィシュヌ神がバドリナートを訪れ、瞑想したと言われています。また、シヴァ神はヴィシュヌ神によってこの地から退けられ、以後ケダルナートに移った、との伝説もあります。

雪の山頂や豊かな流れのある美しい景色に囲まれているため、

バドリナートは貴重な魅力を湛え、巡礼者にとって非常に人気のある土地となっています。