そこは、信者でにぎわい、その空気は線香の甘い香りと神殿の鐘の音で満たされています。ヒマラヤ山脈のふもとにあるハリドワール市は、ヒンズー教の最も神聖な参拝地のひとつです。

ここでは、何千人もの人々がガンジス川の聖なる水に浸かっているのを見ます。ガンジス川は、ここヒマラヤから流れ出ています。信者、サードゥス（サフランに身を包んだ男性）、聖人が、川のガーツ（段々になった土手）を駆け巡り、その聖なる水に浸り、ヒンドゥー教の信念に従って、罪を洗い流します。最も有名なガート、賑やかでカラフルなハルキ・パウリでは、年間を通して多くの水浴客が見られますが、祭りの期間中はさらに人数が増えます。

毎朝、毎夕、ガートでは、至福のガンガー・アルティ（火の儀式）を目にすることができ、信者や観光客を魅了します。夜の儀式は、とても人気で、大音声のリズミカルな聖歌と、暗い水面を照らし出す背の高いランプで、聖なる川の魅力的な姿を目にすることができます。川に浮かぶ何千もの小さなダイヤ（土製のランプ）の素晴らしい光景を見ながら、街の精神的な熱意を感じてください。

ハリドワールは、ヒンズー教徒によって神聖と見なされている7つのインドの都市の1つです。また、12年に1度開催される、聖なるクンブ・メラの4つの会場の1つでもあります。この祭りの期間中に、ぜひとも、この街を訪れてください。多くの寺院に加えて、多くのアシュラム（僧院）もあり、瞑想とヨガのセッションを提供しています。

この都市は、ヒンドゥー教徒にとって特に縁起の良い4つの巡礼地のセットであるチャー・ダムを形成する、ケダルナート、バドリナート、ガンゴトリ、ヤムノトリへの玄関口ともなっています。