国内で最も素晴らしいトレッキングルートの1つと考えられているマダトップは、パトニートップから5kmほどのトレッキングです。マダトップへのトレッキングでは、奥深い森と、一部が雲に覆われた山々によってなるシェナブ盆地の全景を見ることができます。この一見不気味で人目を引く光景によって、このトレッキングは紛れもなく楽しいものになるでしょう。

標高2,024mに位置し、冬は数インチの雪に覆われるため、スキーの初心者やトレッカーにも最適です。また、多くの旅行会社が景色を見るための熱気球を飛ばしており、カップルや小さな子どものいる家族には特に喜ばれています。

パトニートップは自然美だけでなく、買い物客の憩いの場としても知られています。小さな丘陵の町は、ドライフルーツ、ドグラ・ジュエリー、カシミール工芸品と絵画、そして豊かな色彩の精巧なパシュミナ・ショールで有名です。ナーグ寺院の近くの売店でお土産を買うのを忘れないでください。お寺で売られている品はかつての時代の名残りであり、それらは愛らしいのと同時にとてもユニークです。若い買い物客にとって、パトニートップには多くの魅力があります。流行の服や靴、ジュエリーなどがお手頃価格で入手できます。

ジャンムーからパトニートップへ向かう途中、地元のお菓子 「パティサ」 で有名なクドがあります。クド公園と呼ばれるクド村にあるこの公園は、美しい花々で有名で、友人や家族とピクニックを楽しむには快適な場所です。自然の素晴らしさを満喫できる場所です。また、クド公園周辺にはホテルやホームステイも数多くあり、宿泊者は予算に応じてさまざまな施設を選ぶことができます。

ジャンムーのピクルスは有名です。手作りレシピには、カスロッド(シダ)とマンゴのソーンフ(フェンネル)、ジミカン(ゾウコンニャク)、チリー、大根、人参、豆、じゃがいもなどが入っています。パトニートップを訪れた際には、是非これらのいくつかお土産にしてください。言い伝えによると、18世紀半ばから19世紀半ばにかけてジャンムー・カシミール州を支配していたドグラ王朝が、ここでのピクルス作りを強化したそうです。ドグラ族の戦士の妻たちは、戦から男たちが帰ってきたら、おいしい料理を振る舞おうと、日持ちするピクルスを作ったそうです。よって、ピクルスは王家の台所で特別な地位を得たとされています。

パトニートップから少しトレッキングをするとナッター・トップが現れます。冬の間は雪に覆われたままですが、スキーやパラグライダーに適しています。標高2,711mに位置しするこのナーター・トップからは、ヒマラヤ山系のキッシュトワル地帯が一望でき、また、フラット・トップ、アルジュナ、ブラマーI、IIの有名な山頂からなるブラマー山々も見ることができます。

これらのピークの興味深い点は、ブラマーIIが、その名前にもかかわらず、最も高い山であることです。しかし、ブラマーIは間違いなく一番劇的な眺めで、低層西側から劇的に上昇しています。

シヴ・ガルまでの日帰り散策では、緑豊かな松林を楽しむことができます。近くの山への長めの旅行や短めのトレッキングの出発点でもあり、豊かな自然を体験できます。パトニートップから約11km離れたシブ・ガルはとても平和で、クドとバトーテなどの山々の町の素晴らしい眺めが楽しめます。車でドライブをすれば、雄大なヒマラヤ山系がいつも背後にあり、太陽は高い松林の中でまるでかくれんぼをしているかのようです。まだ少数の旅行者にしか知られていない場所なので、おそらく静かなトレッキングを楽しめるでしょう。

夏の気温はセ氏7 ~ 30℃とトレッキングには快適ですが、冬にはセ氏－2 ~－18℃とかなり下がります。