コチの街をコチ・ビエンナーレの開催中に訪れると、にぎやかな色彩や、衝撃的な映像、優美な模様があらゆる場所で出迎えてくれるアートのワンダーランドに足を踏み入れたような気分になれます。キャンバスだけにとどまらず、このインド最大の国際的な現代アート展では家や、カフェ、その他の建物がアーティストたちによって彩られ、街中がお祭りムードに包まれます。ビエンナーレは4か月間の展示会で、街の中心にあるコチ城塞で開かれます。講演、屋台などを12か所の会場で見てまわるうちにアートの表現に魅了されます。観光客にとって見逃せないのはアートを相互体験できるインスタレーションです。例えば、以前のビエンナーレで展示されたアレシュ・スティーガーの「追放された詩人たちのピラミッド」があります。ギザのピラミッドのように作られた作品の中には照明がなく、当時の詩人たちの感動的な詩を聴きながら出口を見つけます。こうしたアーティストの感じたことを疑似体験できるような作品になっていました。

ビエンナーレは2012年に始まり、世界でもかなり魅力的な芸術祭となりました。60万人以上の人が芸術祭に訪れます。