険しい山々の尾根に囲まれ、エメラルドグリーンの茶畑（プランテーション）が続く、西ベンガルのダージリン。古風で趣きのある丘陵地は人気の旅行先です。ここで最も有名なアトラクションは、雄大なカンチェンジュンガ（世界で3番目に高い山、別名カンチェンジュンツォンガ）です。カンチェンジュンガの日の出と日の入りを見るために、多くの旅行者が近隣の山頂に集まります。

ダージリンには、植民地時代の建築の名残があり、独特の魅力を醸し出していま

す。ダージリンの街を探索する最良の方法の一つは、140年の歴史を誇るダージリン・ヒマラヤ鉄道に乗ることです。この鉄道は、丘陵の駅周辺の驚くべき絶景の中を蛇行しつつ進みます。

シンガリラリッジへのトレッキングや、マウンテンバイクでの探検などを楽しむ旅行者にとってもこの街は素晴らしい場所です。旅行者は地元の文化に飛び込み、街のにぎやかなバザールで思い出に残る体験をすることができるでしょう。手作りの工芸品からチベットのお土産までたくさんの宝物を見つけることができます。

「ダージリン」 という言葉は、チベット語の 「ドリエ」 (雷) と 「リング」 (土地) に由来します。したがって、ダージリンは落雷の地と呼ばれています。1835年に東インド会社に買収されるまで、ダージリンはしばらくの間シッキムおよびネパールの一部でした。当初、この都市は、ゴルハスや土着の戦士一族と戦っていたシッキム族の王たちに統治されていました。イギリス政府のロイド大尉がこの地域に駐屯した後、その丘陵の美しさに魅了され、すぐに療養所の建設を提案しました。こうして、ダージリンに植民地的な影響をもたらしました。19世紀半ば、英国の避暑地として発展したダージリンは、その重要性を増してゆきました。