ガラス建築物の真骨頂、カンチ・マディールはその華麗な造り、精巧な窓、きらびやかに飾られたドームと美しい鏡の装飾で多くの観光客を呼び寄せている壮大な寺院だ。壁から、床、天井、柱の細部に至るまで、幾万もの鏡で飾られている。色とりどりの陶製のタイルが印象的な模様を織り成し、切り子ガラスのシャンデリアとランタンを彷彿させるガラス製のランプは寺院の美しく装っている。なかでもオニキス製のマーハヴィーラ教祖を模したガラスの一室の存在はこの寺院のなかでも際立っている。ここに仕込まれているガラスにより鏡に映る像が無限に映し出され、見るものを魅了する。寺院の入口も魅力的な絵画で飾られているので注目してみてほしい。カンチ・マンディール寺院はジャイナ教を率いたセツ・フクム・チャンド(1874-1979)によって建設された。

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