寺院やグルドワラ(Grudwara)、修道院などが点在するリワルサーは、祈祷や瞑想、平和や静謐さに浸るのに適した場所です。トリサンガム(Trisangam)(3つの神聖なコミュニティが合流する場所)としても一般的に知られるこの場所は、宗教に対する寛容さが認められ、調和がとられている模範的な場所です。また、リワルサーは、かつてここに居住し、瞑想していたインドのヨーガ行者であるパドマサンバヴァに敬意を表して、チベット人やヒマチャルの仏教徒らによりトソ・ペマ(Tso Pema)(ロータスレイク[Lotus Lake])とも呼ばれています。湖の上側の丘陵の斜面には、高さ12mのパドマンサンバヴァの像が立っています。主な見どころは、周囲約735mの湖岸線を有する正方形型のリワルサー湖です。旅行者は、地元の動物相を垣間見るためにリワルサー動物園を訪れることもできます。

リワルサーの周囲の村も、景観が美しいため、訪れる価値があります。リワルサーの上側には、マハーバーラタのパンダヴァと関係している7つの湖があります。伝説によると、この町はシヴァ神やリシ・ロマスと関連しているとされています。リワルサーは、スカンダ・プラナにも記載があります。物語はこうです。ロマスという名のヒンドゥー教の聖者は礼拝地を探していました。そして、その道中に、ドローナ山(Drona mountain)の頂上に登りました。そこから、彼は美しい湖を見つけ、そこで瞑想することにしました。彼は後にシヴァ神やパールバティ―女神から祝福を受けました。シク教の第10代目のグルであるグル・ゴービンド・シングがリワルサーを訪れ、約1ヶ月間滞在し、この丘国の王にムガール人皇帝であるアウラングゼーブに対抗するために力添えしてほしいと頼みました。その後、マンディのラジャ・ジョジンダー・シングは、シク教徒のグルが来たことを記念して、1930年、ここにグルドワラを造りました。

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