Pattachitra

伝統的芸術の形であるパッタチトラは宗教を主題にしたミニエチュアサイズの絵画です。ヒンズー神と女神の生活を描いたヒンズーの叙事詩と伝説をもとにしたお話がパッタと呼ばれる特殊加工布に絵として描かれています。’パッタチトラ’なる言葉はそのままの直訳では描かれた一切れの布という意味です。強い色と手の込んだ細部で描かれたこれらの絵は壁飾りとして使用することができます。プリーのはずれにあるラグフラジプール村とダンダサヒ村で広く描かれている手法で、これらのパッタはこの村と同一視されているほど有名です。

もう一つの良く知られたオディシャの工芸は砂彫刻です。これはしんそこ清潔で細かい粒の砂を水にまぜたものに彫刻を加える技法です。魅力的な彫刻がオディアのアーティストたちによって砂から彫りだされます。

Pattachitra

Pipli

アップリケとパッチワークで名高いこの村、ピプリはプリーから40キロの地点にあります。訪問者たちは傘、ハンドバッグ、人形、財布、壁掛け、ベッドカバー、クッションカバー、マクラカバー、ランプ傘、ランタン其の他色々を買い求めることができます。ここで作られるタラサス即ちハートのかたちの木製物は祭りにでてくる軍車に乗せて使われます。

事実、チャンダン ヤトラ(白檀の旅)ではアップリケ作品で作られたチャットリス(慰霊碑)で覆われている神々の行列行進があります。このアップリケ作品が使われ始めたのは古代に遡ります。このアップリケは小さな布切れに刺繍やスティッチイングを施したもので、そのモチーフは花、動物、村の光景で、そして布切れよりも大きな布にその他の伝統的デザインを背景デザインとして加えたものです。綿布はパッチとしても使われますが主にベース布として使われます。変わっていて活気のあるカラー配列が思い描かれ、その上でピプリの才能に溢れた村人によって綿布のうえに再表現されるわけです。この村に行くには自動人力車が唯一の手段です。ピプリのどこに行くにしても写真付きの身分証明書が必要です。(有権者IDカードがいいでしょう)。理由はピプリへの行程には二か所の検閲所があるからです。

Pipli

Sarees

オリッサはいくつかの品種の際立って美しい手織り反物の産地で、その中には綿と絹のサリーがあります。この州は絹のイカット織のサリーで有名でこの品物は縦糸と横糸が束ねて染められ、織られていくうちに模様になっていくという古くから伝わる手法が使われています。自然と神殿からの啓示を受けてこれらのサリーは輝く色を持ち、大胆な模様を織り出しています。サンバルプール(Sambalpur), ベランプール(Berhampur), マユルヴァンジ(Mayurbhanj),そしてヌアパトナ(Nuapatna)などの場所がタッサルシルクで有名です。

ヌアパトナで生産される珍しいシルク生地はギタゴヴィンダ(Gitagovinda)から来た韻文で飾られたものでジャガンナート(Jagannath)神殿の聖像を崇めるときの使われました。職工長たちは何世紀もの歴史を持つ絹蚕の飼育の技術を持ち、シルクタイ、ストール、調度品、ドレス生地、そしてサリーを製作しています。ベランプリ パタ(Berhampuri pata)は厚手のシルクサリーで幅の狭い縞をもつシンプルなデザインです。サクタパル(Saktapar)サリーはサンバルプール(Sambalpur)からきていますが二重のイカト(ikat)でブロケードの縁付です。ガンジャム地方からくる評判の高いボンカイ綿サリーは部族芸術と神殿建築術の強い影響をうけています。

Sarees

Raghurajpur

ブバネスワル(Bhubaneswar)から52キロの場所にあるラグフラジプール(Raghurajpur)は伝来の工芸村で、パッタチトラ(Pattachitra)絵画で有名です。この芸術形式は紀元前五世紀に遡るものです。この作品では神話の主題をなぞった彩り豊かなデザインテーマが生地に描かれています。来館者たちはその他にツッサル(tussar)絵画やヤシの葉彫刻、壺、混凝紙(パピエマシェ)作品、木と石に彫刻した仮面、並びに牛糞と木で作られた玩具を求めることができます。ここはこれほど広範囲なアーティストの作品の集合場所としてはインド国内でおそらく唯一の場所でしょう。

ラグフラジプール(Raghurajpur)もまたゴティプア(Gotipua)舞踊団の拠点地として有名でこの舞踊団は有名で、広く鑑賞されているオディッシイ古典舞踊の先駆者です。オディッシイ古典舞踊の長老であるグル ケルチャラン モハパトラ(Guru Kelucharan Mohapatra)もまたこの村に生まれました。

Raghurajpur

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